ホンダ シビック ハイブリッド(初代)
世界最高レベルの環境性能とセダンとしての高い実用性、上質で力強い走り
シビックハイブリッドは2001年12月の発売。「世界最高レベルの環境性能」「セダンとしての高い実用性」「上質で力強い走り」の3つをテーマに開発されたもので、5人乗り量産ガソリン車として世界最高となる29.5km/lを実現した。「IMA」と呼ばれるそのシステムはエンジンを手動力とし、必要に応じてモーターがアシストするというもので、1999年9月に発売されたインサイトに搭載された。それをさらに進化させて高効率化を図ったものである。
グローバル・コンパクトプラットフォームである4ドアセダン「シビックフェリオ」をベースに、空力抵抗に有利となるエアロバンパー&トランクスポイラー、アンダーフロアのフラット化、車高低下等を行ない、インサイトに採用された独自のハイブリッドシステムをさらに改良した「新ホンダIMA(インテグレーテッド・モーター・アシスト)システム」を搭載、平成22年度燃費基準を5%以上上回る世界最高水準の超低燃費(29.5km/L)。「平成17年排出ガス基準50%低減レベル」をクリア。
注目されるパワーユニットは1.3L 直列4気筒SOHC i-DSI気筒休止VTECを主動力とし、大きな負荷がかかる発進・加速時などの走行に応じモーターアシスト機構が加わり、燃料消費を低減しながら、パワフルな加速を可能にした。定速時はエンジンのみ、減速時にはモーターが減速エネルギーを電力として回生し、4つのエンジンバルブのうち3つを休止状態にさせることでエンジン抵抗を抑え、減速時の電力の回生効率を大きく向上させたという。そして停車時は、発進時にアクセルを踏めば違和感なく再びエンジンを始動させるアイドリングストップ装置も機能し、低燃費とクリーン化に寄与している。フロアシフト式ホンダマルチマチックS(無段変速機CVT)と組み合わされる。
インテリアは、専用シート表皮、黒木目調センターパネルなど、上質感のある専用デザインとし、ブルーに自発光するスピード&タコメーターに加え、バッテリー残量やモーターのアシストとチャージをデジタル表示で知らせるIMAメーターを採用。また、PCUとバッテリーはリアシート背面に収納。居住空間から隔離させ、万一の衝突の際にも感電を防ぐ安全性を確保した。
安全機構としては、デュアルエアバッグ(サイドはオプション)、EBD(電子制御制動力配分システム)付ABS、ブレーキアシスト、ロードリミッター&プリテンショナー付きシートベルトを標準装備する。
2003年9月にはマイナーチェンジを実施。フロント/リヤバンパーや、サイドシルガーニッシュに新デザインを施し、イモビライザーを標準装備。運転席アームレストや、木目調センターパネルなど、運転席周りの質感を向上させた。
グレード
グレード名 | 燃費 | 新車価格 |
---|---|---|
ベースグレード | 29.5km/L | 2,090,000〜2,226,000円 |
スペック
ミッション |
電気式無段変速(CVT)
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車両重量 |
1200kg
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車両総重量 |
--------kg
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最小回転半径 |
5.3m
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全長 |
4.470mm
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全幅 |
1.695mm
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全高 |
2.620mm
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ホイールベース |
2.700mm
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最低地上高 |
140mm
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乗車定員 |
5名
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エンジン形式 |
LDA
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エンジン種類 |
水冷直列4気筒SOHC8バルブ+モーター
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使用燃料 |
無鉛レギュラーガソリン
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総排気量 |
1.339cc
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内径×行程 |
73.0×80.0mm
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圧縮比 |
10.8
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最高出力 |
86ps/5,700rpm
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最大トルク |
12.1kg・m/3,300rpm
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燃料タンク容量 |
50L
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モーター型式 |
--------
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モーター種類 |
--------
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モーター最高出力 |
--------
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モーター最大トルク |
--------
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主電池型式 |
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主電池個数 |
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容量 |
--------
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減速比 |
5.777
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ステアリング |
ラック&ピニオン
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フロントサス |
マクファーソン式
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リアサス |
ダブルウイッシュボーン式
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ブレーキ(F) |
ベンチレーテッドディスク
|
ブレーキ(R) |
ドラム
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駆動方式 |
FF
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