メルセデス・ベンツ Sクラス ハイブリッドロング
輸入車初のハイブリッドモデル
メルセデス・ベンツのラインナップの最上級に位置するフラッグシップモデルに輸入車初のハイブリッドモデル「HYBRID(ハイブリッド) ロング」が追加された。
エンジンは、3.5L V型6気筒エンジン(279馬力)と、新開発のハイブリッドモジュールが組み合わされる。小型軽量設計された最大160Nmのトルクを発生する薄型の電気モーターと、量産ハイブリッド車初のリチウムイオンバッテリーを搭載し、重量増は75kgに抑制している。それをエンジンルーム内に設置されるため、トランクスペースは通常のガソリンモデルと同じ容量を確保している。燃料消費率10・15モードで11.2km/L、システムトータル最高出力299PSを発揮し、S350に比べるとロングボディになったにもかかわらず30%ほど向上している。
モーターが作動するのは発進時やフル加速時など、大きな力を必要とするときで、最長でも5秒間という短時間に限られる。これで十分に燃費向上につながるという。もちろん回生ブレーキやスタート&ストップ(アイドリングストップ)機構も備えられていて、アクセルから足を離すとすぐに回生を始め、ブレーキを踏んで時速15km以下に落ちるとエンジンが停止する。
内装・機能面は通常のS350にほぼ準ずるが、『エナジーフローディスプレイ』と呼ばれるインジケーターが特徴的で、通常の走行、ハイブリッドシステムによる加速、回生ブレーキなどを表示する仕組みだ。Sクラスハイブリッドは走行中は基本的にV型6気筒エンジンを使って走っている。なのでインジケーターはエンジンから後輪が白い線で結ばれ、通常走行をしていることを示している。
ただ、プリウスのようなフルハイブリッドではない、基本的に電気モーターを補助的に使う、いわゆるトヨタで言うところのマイルドハイブリッド(モーター走行無し仕様)だが、ラグジュアリーセダンとして最高レベルの燃費・環境性能を確保し、輸入車としては初めてエコカー免税の適用車となった。
なお、本国ではS400ハイブリッドと呼ばれ、日本でもエンブレムはS400となっているが、S550のユーザーが下級移行したイメージになるのを避けるため、日本ではSクラス ハイブリッドロングという呼び方が採用されている。
グレード
グレード名 | 燃費 | 新車価格 |
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Sクラス ハイブリッドロング | 11.2km/L | 14,050,000円 |
スペック
ミッション |
7AT
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車両重量 |
2,070kg
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車両総重量 |
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最小回転半径 |
6m
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全長 |
5,230mm
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全幅 |
1,870mm
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全高 |
1,485mm
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ホイールベース |
3,165mm
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最低地上高 |
145mm
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乗車定員 |
5名
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エンジン形式 |
272
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エンジン種類 |
V型6気筒DOHC+モーター
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使用燃料 |
無鉛プレミアムガソリン
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総排気量 |
3,497cc
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内径×行程 |
92.9mm×86.0mm
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圧縮比 |
11.7
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最高出力 |
279ps/6,000rpm
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最大トルク |
35.7kg・m/3,000〜5,500rpm
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燃料タンク容量 |
90L
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モーター型式 |
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モーター種類 |
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モーター最高出力 |
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モーター最大トルク |
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主電池型式 |
リチウムイオン電池
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主電池個数 |
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容量 |
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減速比 |
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ステアリング |
パワーアシスト付きラック&ピニオン
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フロントサス |
4リンク式
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リアサス |
マルチリンク式
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ブレーキ(F) |
ベンチレーテッドディスク
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ブレーキ(R) |
ディスク
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駆動方式 |
FR(後輪駆動方式)
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