レクサス HS250h
空力特性と居住性を両立させた ISと並ぶハイブリッドカーのエントリーモデル
LEXUSの「高級の本質」を追求するという理念のもと、HSというその名の由来である「ハーモニアスセダン(Harmonious Sedan)」をテーマに、上質との調和も備えたクルマを目指して開発された「HS250h」。レクサスブランドの中ではISと並ぶエントリーモデルとなる。トヨタは全体としてもHVに力を入れているが、レクサス店ではそれを象徴する技術として特に力を入れており、2009年7月にレクサス店に新規投入された。
吸気バルブを閉じるタイミングを遅らせ、少ない圧縮で高い膨張比を実現させることで、熱効率を高めるアトキンソンサイクルエンジン(直列4気筒2.4L 2AZ-FXE型:150ps、レギュラーガソリン仕様)と2JM型のモーター(143ps)、リダクションギヤを組み合わせたハイブリッドシステム(THS-Ⅱ)を搭載。
システム出力は190馬力を発揮し、燃費性能は10・15モードで23.0km/L(JC08モード走行燃費は19.8km/L。国土交通省審査値)を実現し、「2015年度燃費基準」を達成するとともに、「平成17年基準排出ガス75%低減レベル」の認定を取得している。
車体寸法は、全長4700mm×全幅1785mmで、FF駆動のみ。全長がやや長く、全幅はわずかに狭い。外観デザインは空力特性と居住性を両立させたパッケージングを基本に、レクサスブランドらしい質感を備えている。
インテリアはセダンらしい落ち着きとHVらしい先進感が表現されるとともに、バランスに優れたパッケージングによってゆとりの広さが確保されている。電池の搭載方法を工夫することによって、トランクにはゴルフバッグ4個が積める。また、通常のシフト位置に、ナビやオーディオ、エアコンなどの操作機能をまとめたレクサス独自のコントロールシステム「リモートタッチ」を配置し、その右に小さくプリウスに似たCVT(無段変速)シフトをレイアウトする。
ラインアップは標準的な「250h」、専用フロントグリル、18インチアルミホイールや専用チューニングサスペンションなどを装備する「バージョンS」、セミアニリン本革シート、本木目パネル、本木目+本革ステアリングを装備する「バージョンI」、前方の障害物等との衝突の可能性を判断し、車両衝突被害の軽減に寄与「プリクラッシュセーフティシステム」などの安全装備を多数搭載する「バージョンL」が用意される。
また、ドライバーのエコドライブを評価。付与したポイントに応じ、社会貢献活動にも寄与できるメニューを提供するなど、ドライバー自身が楽しみながらエコドライブを継続できるようサポートする「ハーモニアスドライビングナビゲーター」を全車に搭載している。
グレード
グレード名 | 燃費 | 新車価格 |
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HS250h | 23.0km/L | 3,950,000円 |
HS250h バージョンS | 23.0km/L | 4,150,000円 |
HS250h バージョンI | 23.0km/L | 4,530,000円 |
HS250h バージョンL | 23.0km/L | 5,350,000円 |
スペック
ミッション |
電気式無段変速(CVT)
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車両重量 |
1,640kg
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車両総重量 |
1,915kg
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最小回転半径 |
5.6m
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全長 |
4,700mm
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全幅 |
1,785mm
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全高 |
1,505mm
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ホイールベース |
2,700mm
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最低地上高 |
155mm
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乗車定員 |
5名
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エンジン形式 |
2AZ-FXE
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エンジン種類 |
水冷横置直列4気筒DOHC+モーター
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使用燃料 |
無鉛レギュラーガソリン
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総排気量 |
2.362cc
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内径×行程 |
88.5mm×96.0mm
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圧縮比 |
12.5
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最高出力 |
150ps/6,000rpm
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最大トルク |
19.1kg・m/4,400rpm
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燃料タンク容量 |
55L
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モーター型式 |
2JM
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モーター種類 |
交流同期電動機
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モーター最高出力 |
143ps
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モーター最大トルク |
27.5kg・m
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主電池型式 |
ニッケル水素電池
|
主電池個数 |
-------
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容量 |
-------
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減速比 |
3.542
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ステアリング |
ラック&ピニオン
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フロントサス |
ストラット式コイルスプリング(スタビライザー付)
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リアサス |
ダブルウイッシュボーン(スタビライザー付)
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ブレーキ(F) |
ベンチレーテッドディスク
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ブレーキ(R) |
ディスク
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駆動方式 |
FF(前輪駆動方式)
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