トヨタ SAI　プリウスやインサイト！ エコカーの個人売買・エコ情報【グリーン・グリーン】カタログ

環境性能や安全性能とおしゃれさを演出するハイブリッド専用セダン

「才」と「彩」をコンセプトとして環境性能や安全性能などの才能と、おしゃれさを演出する彩りを表現し開発されたトヨタのハイブリッド専用セダン「SAI(サイ)」は、2009年12月にサイを発売すると同年10月に発表された。先にレクサスブランドで発売されたHS250hのトヨタ版ともいえるモデルで、手頃なサイズの4ドアセダンボディを持つハイブリッド専用車となる。

　パワートレーンは、吸気バルブを閉じるタイミングを遅らせ、少ない圧縮で高い膨張比を実現させることで、熱効率を高めるアトキンソンサイクルエンジン（2.4L：150ps、レギュラーガソリン仕様）とモーター（143ps）、リダクションギヤを組み合わせたハイブリッドシステムで、アッパーミドルセダンとしては上々のレベルといえる23.0km/L（JC08モード走行燃費は19.8km/L）の低燃費を達成するとともに、「平成17年基準排出ガス75％低減レベル」の認定を取得している。2.4リッター車を超える動力性能を備えながら軽自動車並みの低燃費だ。

　車体寸法は、全長4605mm×全幅1770mmで、FF駆動のみ。比較的オーソドックスなものながら、空力特性を徹底追及したのが特徴で、Cd＝0.27の優れた数値を実現した。最小回転半径は5.2m(16インチタイヤ装着車)と取り回し性能にも優れている。

　シンプルな印象のインテリアは、薄くて滑らかなセンタークラスターなどが洗練された操作性を実現している。内装素材にエコプラスチックを採用したのも特徴だ。通常のシフト位置には、ナビやオーディオ、エアコンなどの操作機能をまとめたレクサス独自のコントロールシステム「リモートタッチ」を配置し、その右に小さくプリウスに似たCVT（無段変速）シフトをレイアウトする。また、乗降時にシートが自動的に動くパワーイージーアクセスシステムや運転席・助手席独立温度調整エアコン、最新のHDDナビゲーションなど、快適装備の充実度の高さは高級車にふさわしいものとされている。

　面白いシステムとして、ドライバーのエコドライブを評価するシステムがある。付与したポイントに応じ、社会貢献活動にも寄与できるメニューを提供するなど、ドライバー自身が楽しみながらエコドライブを継続できるようサポートする「ESPO（ECO PASSPORT）」を全車に搭載している。

　サイのボディやパワートレーンは1種類で、駆動方式もFFだけの1種類だから、グレード設定は装備の違いによるものだけとなる。そのグレードは、シンプルな装備のSと、ラグジュアリーな装備を備えたGの2グレードを基本に、最新の安全装備を備えたASパッケージが両方のグレードに用意されている。全車にHDDナビが標準となるなど、全体に装備の充実度は高いレベルにあるが、Sに対してGには、18インチタイヤ、パワーイージーアクセスシステム、スーパーライブサウンドシステム、LEDヘッドライト、オート電動格納式ドアミラーなどが装備される。またASパッケージには、レーンキーピングアシスト、レーダークルーズコントロール、プリクラッシュセーフティシステム、G-BOOKなどが標準で装備される。

グレード

スペック