トヨタ プリウス(2代目モデル)
初のフルモデルチェンジで最高レベルの燃費を実現
プリウスは初代モデルが1997年に世界初の量産ハイブリッド車として発売された後、2003年9月には2代目が登場し、エコとパワーを同時に進化させるハイブリッド・シナジー・ドライブをコンセプトに開発した新しいシステムを搭載し、世界最高レベルの燃費35.5km/Lを実現すると同時に、走りの魅力を大きく向上させた。
スタイリングは空力特性に優れた5ドアハッチバックを採用。モーター出力を約1.5倍に高め、徹底した軽量化などにより応答性の良さ、なめらかさ、力強さのある走りを実現している。
室内はユニバーサルデザインを念頭に、プッシュボタンスタートや、エレクトロシフトマチック、視線を少なくしたセンターメーターなどを採用した。縦列駐車や車庫入れ時のステアリング操作を支援するインテリジェントパーキングアシスト、モーターのみでの走行を選択できるEVドライブモード、駆動用バッテリーを電源とした電動インバーターコンプレッサーを採用したオートエアコンなど、先進機能や装備も用意されている。
2005年11月のマイナーチェンジでは前後のデザインを変更して先進イメージを強めたほか、内装ではソフトパッドの採用や本革&エルカンターラのシートを採用した。ほかに足回りの改良や静粛性の向上、装備の充実化なども図られている。
2007年1月には触媒を改良して08年以降に採用されるJc08モードに対応した高い環境性能を達成、07年2月から発売。
グレード構成は非常にシンプルなもので、SとGの2グレードが基本。ミッションはCVTのみで、搭載エンジンは1.5リッターだが電気モーターとの組み合わせにより2.0リッターエンジンと同等以上の加速性能を備える。グレード間の違いは装備によるものが大きく、Gには本革巻きステアリングホイールや、クルーズコントロールなどが標準装備となる。
2005年11月のマイナーチェンジ以降、Sにはベーシックな廉価モデルのスタンダードパッケージとスポーティなツーリングセレクションが、Gにはツーリングセレクションと豪華装備を追加したツーリングセレクション・レザーパッケージが設定されている。ツーリングセレクションには195/55R16タイヤや専用チューンドサスペンション、フロアアンダーカバーなどが標準装備となる。
グレード
グレード名 | 燃費 | 新車価格 |
---|---|---|
S10thアニバーサリーエディション | 35.5km/L | 2,814,000円 |
Gツーリングセレクション・レザーパッケージ | 30.0km/L | 3,349,500円 |
Gツーリングセレクション | 30.0km/L | 2,866,500円 |
G | 33.0km/L | 2,709,000円 |
Sスタンダードパッケージ | 35.5km/L | 2,331,000円 |
Sツーリングセレクション | 30.0km/L | 2,541,000円 |
S | 35.5km/L | 2,383,500円 |
スペック
ミッション |
電気式無段変速(CVT)
|
---|---|
車両重量 |
1,280kg(G) 1,260kg(S)
|
車両総重量 |
1,555kg(G) 1,535kg(S)
|
最小回転半径 |
5.1m
|
全長 |
4,445mm
|
全幅 |
1,725mm
|
全高 |
1,490mm
|
ホイールベース |
2,700mm
|
最低地上高 |
145mm
|
乗車定員 |
5名
|
エンジン形式 |
1NZ-FXE
|
エンジン種類 |
水冷直列4気筒横置DOHC
|
使用燃料 |
無鉛レギュラーガソリン
|
総排気量 |
1.496cc
|
内径×行程 |
75.0×84.7mm
|
圧縮比 |
13.0
|
最高出力 |
76ps/5,000rpm
|
最大トルク |
11.2kg・m/4,000rpm
|
燃料タンク容量 |
45L
|
モーター型式 |
3CM
|
モーター種類 |
交流同期電動機(永久磁石式同期型モーター)
|
モーター最高出力 |
68ps/1,200~1,540rpm
|
モーター最大トルク |
40.8kg・m/0~1,200rpm
|
主電池型式 |
ニッケル水素電池
|
主電池個数 |
28
|
容量 |
6.5(3時間率容量)Ah
|
減速比 |
4.113
|
ステアリング |
ラック&ピニオン
|
フロントサス |
ストラット式コイルスプリング(スタビライザー付)
|
リアサス |
トーションビーム式コイルスプリング(スタビライザー付)
|
ブレーキ(F) |
ベンチレーテッドディスク
|
ブレーキ(R) |
リーディングトレーリング
|
駆動方式 |
FF
|